転機は治療期間・自己実現
- ゴー パンきち
- 1月22日
- 読了時間: 5分
こんにちは。
少しブログの間隔が空いてしまいましたが、私はお正月の休みから一転、新春の自社ツアーが始まり添乗員として現場に出る事が増えてきました。牡蠣食べ放題ツアーやいちご狩りなど。。お客様の美味しいという笑顔に日々励まされています。
2年近く前に社会復帰をしましたが今から4年程前では想像すらつかない光景です。
今日はどん底の経験から今に至った経緯と谷野村誕生のお話をしたいと思います。 (谷野村を始めて耳にされる方はブログの最後にURLを貼っておきますね)
診断は・・
浸潤性乳管癌で症状から炎症性乳がんステージⅢb、私の場合は集学的治療(化学療法、手術、放射線治療)で期間は2年近くに及びました。現在はタモキシフェンを服用しながら日常生活を送っています。
それまでの人生は決して自分の納得する生き方ではなく仕事や人間関係に毎日生き辛さを感じ、診断時は正直「もうどうにでもなれ」と半ば人生を諦めていました。そんな状態ですから、手術が終わるまでは治療の辛さと何より心の辛さで何も考えられず寝てばかりの毎日。今考えるとよく道を踏み外さなかったと思う程、心身共に参っていました。
ふと考えが・・
どん底とも言える状態が1年近く続く中でふと、こんな考えが。
「私は何の為に治療している?・・」(気付いたら治療していた)
「治療が終わったとしてこのまま、また生きづらい人生を歩み続けるのか?」(沈)
「このまま命の終わりを迎えたとして、私は何の為に生きてきた?何もしてないよね・・」
自問自答の日々で辿り着いた答えが「これはもしかして生き方を変えるチャンスになるかな。。」と脳裏によぎりました。
きっかけと出合い
答えが出たとしても何をして良いのか。。考えながら見ていたのが、乳がんに関するYouTube動画。ちょっとしたコメントのやり取りからSNSで繋がったのが乳腺専門医・谷野裕一医師でした。乳がんのスペシャリストと呼ばれる先生、私が特に大きな印象を受けたのは乳がんになっても諦めない、自分らしい生き方をする為には行動する事が大切という事を力説してた事です。勿論、乳がんの関する知識も学びながらです!
ある日、先生の動画で「乳がんの経験者同士で集まって学び、どこかで泊まったりして。。そうそう、谷野村!」先生の膨らむ妄想?発言がかつて旅行業に携わっていた私の心を揺さぶりました。かなり迷いましたが「行動する」の一言が後押しとなり、断られるのを覚悟で先生にお声掛けをさせて頂いたのがきっかけになり谷野村をやろう!という事に。自身の行動にも驚きましたが、先生の「うん、やるよ!」と拍子抜けする程の二つ返事に衝撃を受けた事を今でも鮮明に覚えています(笑)
乳がんになり、この治療期間が心身共に人生で一番苦しくもあり、自身の生き方に対する気付きにもなりました。この期間がなければおそらく、自分と向き合う事もなければ変える事もしなかったと思います。全ては「私には取り柄も才能もない」「田舎にいるから」という思い込みと自信のなさが今までの生きづらさを生み出していた事に気付かされた瞬間でした。自身にとって初めてのグループ活動。全てが順調という訳ではなく迷い悩んだ時もありました。しかし自ら行動した苦労は、それまでの苦労とは明らかに違い「達成感」を伴う苦労で、「やって良かった」と初めて思えました。これは優しくもあり、厳しくもある同じ乳がんを経験された仲間の励ましや先生がいたからこそです。
気付きとチャンスはどこかに必ずある
診断直後は今までの生活が一変する事、仕事や家庭の事、治療や経済的な事が一度に押し寄せ正直、自分の生き方まで考える余裕も気力もないです。しかし治療が進むにつれて少しずつ何かが見えてくると思います。どん底でもふとしたきっかけでヒントが見つかります。その為には自分と向き合い、感じ取ったらそこから常にアンテナを張る事。最初は目の前の目標達成を積み重ねる事がやがて大きな目標を見つけるきっかけにもなります。筋力が落ちていると感じたら散歩や階段の上り下りから徐々に筋トレに移行し体力をつける事。やがて一つ一つの達成が「自信」となり「次はこれをしてみよう」といった様に。
乳がんになったからといって決して皆が生き方を180度変えないといけないという訳ではないです。しかし、不思議な事に色んな事に気付きますよね。今までの生活や人との関わり方、仕事や恋愛、お金、自分の性格まで。。一喜一憂、メンタルを整える事は治療を行う上でかなり重要な事も改めて実感しました。
現在は・・
グループ活動に参加した当初は、まだ仕事に対して迷いがありました。2回目の谷野村を開催しようという話が出たのをきっかけに偶然にも近くで旅行業の募集をしている事を知り、考える前に応募(考えるタイプの私からはあり得ない行為)、現在は地元バス会社のトラベル部門でツアー企画や添乗員をしています。今後の目標は国家試験の合格を目指し、同じ乳がんを経験された方も安心して旅行が楽しめるホテルや観光地を紹介出来る運営者になりたいと思い勉強をしています。まだまだ自信のない自分もいますがアンテナを張りチャンスと思えば「行動する」と言う事は忘れずに。
「乳がんだからといって諦めない」
これが私の目指す自己実現です。
谷野村サイト(谷野村・谷野メディカルアソシエイツ)


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