現場作戦！広すぎる観光地の攻略法！

前回は乳がん治療中や体力に自信がない方は近くから旅を始めてみませんかというお話をしました。ブログを読まれている方の中には治療を続けながら旅行を楽しまれている方も多いと思います。今日は旅行に行った時のお話をしますね。

私はツアーやグループ、団体旅行の添乗員をしています。特にツアーや団体旅行になると後の行程もあり観光時間も限られてきます。ガイド時代も含め事前に行程表を見て思うのが・・

『こんな広い敷地で滞在時間がたったこれだけ？マジですか・・（泣）』

といったコースがあります。現場に出ている者だけがコース企画をしている訳ではなく、卓上の計算だけで決まってしまう行程もあり現場に出る乗務員・添乗員も困惑します。すでに決まっているコースで変更できる訳もなく。。広い敷地と言えば、庭園や植物園、お城や観光牧場、レジャー施設などがあります。限られた時間を有効かつ少しでも楽しんで頂きたい！その様な行程の時はどうしているのか。今日は私なりの現場で実際に案内している事を紹介します。

バス車内で・・

「皆様に早めにご案内をさせて頂きます。今回のコースに含まれている○○（観光地）は

とても広大な敷地を有し見所も沢山ございます。乗務員・添乗員共々、精一杯努めさせて頂き少しでも事前に案内している滞在時間以上に取らせて頂きたいと思っておりますが、それでも時間に限りがございます。現地に到着してから散策を検討されますと貴重な観光時間がどんどん減ってまいりますのであらかじめ車中で見所をご案内させて頂きます。お連れ様・グループ様同士、車中でご検討頂き、到着後は速やかに自由散策とさせて頂きます」

※パンフレットが手元にある場合は先に配布し、見所を細かく紹介します。

（今は携帯でも容易に検索できる様になったので便利な時代になりましたね）

散策方法

①ゆっくり近くのみ散策する

②ご自身が一番見たいと思う場所に真っ先にＧＯ！残った時間で周辺を散策しながら帰ってくる（※一番見たいと思う物に時間をかけて見たり楽しむと後で印象が強く残ります）

③観光時間の半分の時間までご覧いただける所まで進み引き返す

くまなく見たい方、ゆっくりされたい方、人それぞれですのでいくつか方法を伝えます。

ゆっくり見たい方は①を選ばれたり、くまなく見たい方は②、とりあえず行ってみるという方は③でしょうか。

広大な敷地の観光と言えばテーマパークもあります。私はこの方法を修学旅行生にも伝えています（先生に案内してよいか聞いてから）学生さんには②を特に薦めると同時に体験したいアトラクション２つは事前に決め、1ヶ所が行列で時間がかかりそうな時は予約して２つ目の場所にすぐに向かえる様にすると時間の無駄なく遊べます。テーマパーク巡りに慣れていない学生さんも意外と多いです。学生さんは実に素直で到着したら急ぎ足で入園する姿は微笑ましく感じます。

これもポイント！個人旅行や治療中の旅行でも

上記にプラスしてお伝えしている事に、体力に自信のない方や疲れやすい方はベンチや休憩場所、トイレの場所を確認しながら歩く事をお薦めしています。これは広い敷地・初めての場所では体調が悪くなると不安からくるパニックになりやすくベンチや休憩場所、トイレなど容易に見つける事が出来なくなる可能性があります。あらかじめ体調がいい時に確認する事で不安要素が減り心に余裕を持って観光をお楽しみ頂ける一つの方法になります。団体旅行の場合、体調に不安をお持ちの方はあらかじめ添乗員の連絡先を聞いておくのも一つの方法です。場所により迷子になる可能性がある場所では添乗員自ら連絡先を伝える場合もあります。

まとめ

初めての広大な観光地でどうしようかと思ってしまうのは当然の事です。

ポイントは一番見ておきたい物は何かを明確にする事、体力が温存されている最初の方に先に見ておく事です。特に時間がない時にはおススメです。一番勿体ない観光は、到着した時にどうしようかと悩んでいるうちに時間が来てしまう事、ただただ迷いながら歩くだけでは体力だけが奪われ、後の印象にも残らず、旅の最後の感想が「疲れた」に結び付いてしまいます。やはり旅の最後は「楽しかった」と言って帰って頂きたいですし、旅の思い出話の一つに加えて頂きたいです。この一つ一つの思い出がまた旅行に行きたい、今度はあそこにも行ってみたいと自信に結び付きます。個人でも団体旅行でもそれぞれ良い所はあります。少しでも不安要素を消して楽しく旅行したいですね。

今日はここまでにしてまたお話します。

年末年始、よいお年とご無事な旅を！

おまけのコーナー

パン添乗員のつぶやき

Q・乗務員さんはいつもお客様と同じ内容の食事を食べているの？

A・山陰の海鮮丼食べたかったなぁ～、コロッケ定食でした。。

私が今年一番印象に残った場所は高知県・津野町にある白龍湖です。

高知龍馬空港から車で２時間程かかりますが、狭い道はなく車で行きやすい場所で駐車場もあります。実は建設資材を扱っている方の私有地ですが一般開放し無料でご覧になれます。

この青さには驚き！

鯉が浮いて見えます！